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EC2インスタンスの4つの購入オプションとその使い分け

EC2インスタンスの4つの購入オプションの比較と整理

EC2インスタンスの購入オプションと使い分けの比較です。

毎回忘れるので備忘録として整理しました。

購入オプション

主な内容

割引率

中断可能性

ユースケース

オンデマンドインスタンス

  • 従量課金
  • コミット制限なし

なし(定価)

なし

  • 新規開発など事前に予測が難しいワークロード
  • スパイクが頻繁に発生するワークロード

リザーブドインスタンス(RI)

  • 1年間または3年間の長期コミット
  • コミットするインスタンスタイプを指定
  • スタンダード RIとコンバーティブル RIの2つのオプションがあり、スタンダード RIの方が交換ができない分割引率も大きい

最大 72%(定価比)

なし

  • 長期で安定しているワークロード
  • インスタンスタイプをあまり変更しないワークロード

Savings Plan(SP)

  • 1年間または3年間の長期コミット
  • コミットする金額を指定
  • Compute SPとEC2 Instance SPの2つのオプションがあり、EC2 Instance SPの方がインスタンスファミリーやリージョン指定の制約がある分割引率も大きい

最大 72%(定価比)

なし

  • 長期で安定しているワークロード
  • 一定の金額以上のリソースを使用していることが明確なワークロード

スポットインスタンス

  • AWSが余らせているリソースを入札形式で利用
  • 最安価のオプション

最大90%(定価比)

あり

  • 一時的な検証で利用したいワークロード
  • 中断可能なワークロード

長期利用で割引を受けたい場合にRIかSPどちらを適用すべきか迷うケースがあると思いますが、1つの考え方として、

  • 過去の実績など金額としての計算ができるのであればSP、計算が出せないまたはその複雑性を考慮するのを避けたければRIを選ぶ

という基準を持つと判断しやすいかなと思いました。

参考記事